むくみクリニック 形成外科・リンパ浮腫診療
岩永洋平先生から患者さんへ
岩永 洋平(いわなが ようへい)医師
はじめまして。むくみクリニックで、三原誠先生とともにリンパ浮腫の診療を担当している、岩永洋平です。
リンパ浮腫は、むくみや重だるさ、張り感などが長く続き、日常生活にも少しずつ影響してくる病気です。その感じ方や困りごとは、人によって本当にさまざまです。
私は、むくみそのものを改善することはもちろん、「毎日の生活が少しでも楽になること」「不安を一人で抱え込まなくて済むこと」を大切にしながら診療を行っています。
がん治療に寄り添ってきた医師として
これまで私は、国立がん研究センター中央病院や都立駒込病院といった、がん治療を専門とする病院で長く勤務してきました。
頭や首のがん、乳がんなどの治療後に必要となる再建手術を数多く担当し、がんの治療を乗り越えたあとも続く、体の変化や生活上の悩みに、患者さんと一緒に向き合ってきました。
がん治療は、治療が終わったあとが「本当のスタート」になることも少なくありません。
その過程でリンパ浮腫を発症し、「治療は終わったはずなのに、また別の悩みが始まった」と感じておられる方も多いと思います。私は、そうしたお気持ちを理解したうえで、今の症状とこれからの生活を一緒に考える医療を心がけています。
繊細な手術経験を、リンパ浮腫治療へ
形成外科医として、これまで顕微鏡を使った非常に細かい手術(血管をつなぐ手術)を100例以上経験してきました。
このような手術では、「丁寧さ」「確実さ」「同じ質を安定して行うこと」が何より重要になります。
現在行っているリンパ管静脈吻合(LVA)という手術も、とても細いリンパ管を扱う繊細な治療です。
これまで積み重ねてきた手術経験は、リンパ浮腫の外科治療においても大きな支えになっています。
ただし、リンパ浮腫の治療は、手術だけで終わるものではありません。弾性ストッキングなどの保存的な治療や、日常生活での工夫も含めて、その方に合った無理のない治療を一緒に考えることが大切だと考えています。
小さな変化を、大切にする診療
リンパ浮腫は、急に大きく変わる病気ではありません。
だからこそ、「少し楽になった」「夕方のつらさが減った」といった、小さな変化をとても大切にしています。
診察では、数値や見た目だけでなく、患者さんご自身が感じている体の変化や生活の中での困りごとを、丁寧にお聞きするよう心がけています。
わかりやすく伝えることも、大切な治療の一部です
むくみクリニックでは、リンパ浮腫に関する研究や情報発信にも力を入れています。
私は、当院ホームページでの論文紹介を担当し、専門的な内容をできるだけわかりやすく伝えることを心がけています。
難しい医学用語やデータを並べるのではなく、「それが実際の治療にどう役立つのか」「患者さんにとって、どんな意味があるのか」という視点を大切にしています。
患者さんへ
リンパ浮腫は、治療を始めるタイミングや方法に迷いやすい病気です。
「今の状態で何を選べばよいのか分からない」
「このまま悪くならないか不安」
そう感じておられる方も多いと思います。
治療をすぐに決める必要はありません。
まずは今の状態を整理し、これから考えられる選択肢を一緒に確認するところからで大丈夫です。
リンパ浮腫専門医として、患者さんお一人おひとりが、少しでも安心して日常生活を送れるよう、長い目で寄り添う診療を行っていきたいと考えています。どうぞお気軽にご相談ください。